【愛犬とおでかけ】初夏のような陽気の中、賀茂川の河川敷をゆく。
京都市の中心部を流れる鴨川(賀茂川)と高野川の河川敷は、その多くが鴨川公園として整備されています。この公園は、四季折々の自然と触れ合える、市街地の中にある貴重なリフレッシュ空間として、多くの市民や観光客に親しまれてきました。
鴨川公園については、これまで鴨川と高野川が合流する出町柳から下流の三条大橋までの散歩コースと、鴨川デルタの三角形のエリアとそのすぐ北に最近整備されたばかりの葵公園との2つの散歩コースを紹介してきましたが、今回は、鴨川デルタから賀茂川(一般的に高野川との合流地点から上流はこのように呼ばれることが多いので、ここではこのように表記します)の上流に向かい、加茂街道と鞍馬口通りが交差する地点にある、出雲路橋まで散歩してみました。
■ 出町柳から三条大橋までの散歩コース紹介記事は
愛犬と京都、鴨川さんぽ(出町柳-三条大橋)
<data-select-like-a-boss=”1″>■ 鴨川デルタと葵公園の散歩コース紹介記事は
愛犬と京都、眩しい陽射しの中、鴨川公園・葵公園を散歩する
賀茂川沿いの遊歩道
鯖街道の終点とされる、出町橋から河川敷に降りて遊歩道を北に進みます。遊歩道はゆっくりと散歩を楽しむ人ばかりでなく、多くのランナーやサイクリストも駆け抜けていきます。この日は陽射しがかなり強かったのですが、皆さんトレーニングに励んでおられました。
やや河川敷の狭い対岸は、道幅も狭いためか、行き交う人も比較的少ないようで、なんとなくのどかな雰囲気です。
この時期、河川敷でよく見かける、黄色い花をたくさんつけるこの植物は金糸梅(キンシバイ)という名で、江戸時代に中国から入ってきたとのことです。
大文字山を望む
対岸の木立や民家の向こうに大文字山(だいもんじやま)も望むことができます。大文字山は、京都市左京区に位置する標高465mの山で、お盆の精霊を彼岸へ送る「五山の送り火」で有名です。山麓の銀閣寺・法然院・鹿ヶ谷から山頂へ網の目のようにハイキングコースが伸びていて、中腹にある火床周辺からは京都市街を一望できます。
出雲路橋
出雲路橋(いずもじばし)が見えてきました。「出雲路」の名は、弥生時代後期に出雲国(現在の島根県北東部)から移り住んだ古代氏族である出雲氏が、賀茂川右岸の土地で稲作を始めたのが由来とされています。
賀茂川畔からの眺め
出雲路橋を渡って、東側の対岸に来てみました。こちら側では逆光となるので、陽の光が川面に反射してとても綺麗です。ちょっと眩しいですけどね(笑)。賀茂川には治水のために川の流れを緩くする堰(せき)や段差(落差工)が所どころに設けられているのですが、落差が大きいと鮎の遡上の支障となるため、それを助ける目的で段差をゆるやかにする「魚道」も設けられています。
白丁花(ハクチョウゲ)の花から花へ、モンシロチョウが舞っていました。飛んでいる様子の写真を撮ろうと何枚も撮ってみたのですが、動きが捉えられなかったり、ピントを外したりして、なかなかいい写真は撮れなくて。でも、なんとか花に止まったところが撮れました。
出町桝形商店街
出雲路橋を渡ってから、河川敷を南に進み、出発地点である鴨川デルタのあたりに戻ってきました。最後に立ち寄ったのは、ここ出町の地で地元の人々に古くから親しまれてきた出町桝形商店街です。食料品店や雑貨店など庶民的な店舗が軒を並べる中、おしゃれなカフェやミニシアターなどもあり、アニメ「たまこまーけっと」の舞台のモデルとなるなど、今ちょっと”いい感じ”の商店街です。
今回の記事はいかがだったでしょうか。今回の記事で、出雲路橋から三条大橋までの河川敷を散歩したことになりますが、鴨川公園の広さはまだまだこんなものじゃないですよ。今後の記事もどうかお楽しみに!
鴨川デルタ~出雲路橋:京都市上京区青龍町(出町橋西詰) |
最寄駅: 京阪電車 出町柳駅 徒歩約3分(約140 m) |