愛犬と京都、京都御苑を散歩する

【愛犬とおでかけ】「犬の散歩の聖地」京都御所を散策!

京都御苑

地元京都の人たちから「御所」として親しまれている京都御苑は、江戸時代には140以上もの宮家や公家の邸宅が立ち並ぶ町でした。明治になって新たな皇居が東京に造営され、これらの邸宅は取り除かれ、公園として整備され市民へ開放されました。戦後は国民公園として位置づけられ、御所と一体となった景観を維持しつつ、散策や休養等の場所として親しまれています(環境省/京都御苑サイトより一部抜粋)

とにかく広い!そして樹齢百年以上のものも含めた5万本もの樹木に囲まれているため、思いの外静かで、犬の散歩の聖地とかオアシスなどと呼ばれています。

京都御苑の見どころマップは環境省の京都御苑のサイト内より確認可能です。
https://www.env.go.jp/garden/kyotogyoen/1_intro/flower.html

■ 秋の京都御苑の紹介記事は
愛犬と京都、紅葉の京都御苑を散歩する
■ 春の京都御苑の紹介記事は
愛犬と京都、桜咲く京都御苑を散歩する

出水の小川

かつて御所には防火等のための「御所水道」が引かれていました。明治に開かれた琵琶湖疏水を三条蹴上で分水した専用水路です。1981年(昭和56年)、そのうち御所周りの流路「御溝水(みかわみず)」から導水して作られたのが「出水の小川」です。長さ約110メートル、深さ20センチで川底は苑路と同じ琵琶湖安曇川産の石が敷かれています。

木陰のさんぽ道

京都御苑内にはこのように木立の中を縫うように走る、散策に最適な小路もいくつかあります。真夏の日差しが強い時期でも、木漏れ日のもと快適に散歩することができます。この写真の小路は中立売御門あたりから蛤御門あたりに向かう途中にありました。なお時折、自転車もスピードを出して走って行きますので、この点にはご注意ください。

九条邸跡/厳島神社

九条邸跡/厳島神社
九条家は五摂家の一つで、平安後期以降多くの人が朝廷の重要職である摂政や関白に就きました。その娘の多くも天皇妃となり、大正天皇の皇后節子さまもその一人です。江戸末期、幕府と朝廷との様々な交渉が行われ、時の関白九条尚忠(ひさただ)邸もその舞台の一つとなりました。当時は広大だった屋敷も、今では池の畔にある茶室の拾翠亭(しゅうすいてい)と、九条邸の鎮守だった厳島神社が中島に残るばかりです。(厳島神社の境内は犬の立ち入りは禁止されています)

バッタが原

バッタが原
京都御苑内には、このバッタが原のようなまるで草原のような癒やしの空間もあります。その名の通り、生い茂る野草の間から今にもバッタが飛び出しそうですよね。

猿ヶ辻

御所の鬼門の猿
御所の築地堀が折り曲がった部分の屋根裏に、一匹の木彫りの猿が見られます。この猿は、御所の鬼門を守る日吉山王神社の使者ですが、夜になると付近をうろつき、いたずらをしたため、金網を張って閉じ込められたと言われています。

児童公園

児童公園
京都御苑の北西のあたりにある、ちょっと懐かしさを感じるこの児童公園には、いくつかの遊具の他休憩スペースや飲料の自動販売機もあり、散歩に疲れたときに一息つくのには最適です。撮影当日には、小学生の子どもたちが夏休みの絵画の宿題を描きに来ている様子が見られました。

蛤御門

蛤御門
江戸時代末期の1864(元治元年)、この門の周辺で長州藩と、御所の護衛に当たっていた会津・薩摩・桑名藩との間で激戦が行われました。この戦いが「禁門の変(蛤御門の変)」です。門の梁にはその時の鉄砲の弾痕らしき跡が残っています。この門はもともと新在家門といれわていましたが、江戸時代の大火でそれまで閉ざされていた門が初めて開かれたため「焼けて口開く蛤(はまぐり)」にたとえて「蛤御門」と呼ばれるにようになったといわれています。

中立売休憩所

中立売休憩所
まるでリゾートホテルのように立派な中立売休憩所。”中立売”と書いて「なかだちうり」と読みますが、地元の人は「なかだちゅうり」と発音します。大人数でも対応できるレストラン檜垣茶寮にカフェ、売店も併設されていて、なんと御苑の中で季節の京料理・お弁当が楽しめて、お土産まで買えてしまうんです!(レストランの営業時間は事前にご確認ください)

中立売休憩所のお弁当

中立売休憩所のお弁当
中立売休憩所にはテイクアウトができるお弁当やサンドイッチ、アイスクリームも売っています。前の原っぱ広場には木のテーブルと椅子があるのでワンコと一緒にランチはいかがですか?
取材した日はとても暑かったので、私は”柚子アイスクリーム”をチョイス!京都らしいさっぱりとした上品な味でとっても美味しかったです。

中立売休憩所の前の原っぱ広場

中立売休憩所前の机と椅子
中立売休憩所前の木立の中の広場にはテーブルとイスがいくつも設置されています。ちょっとした「森の中の休憩所」です。
木漏れ日の下、読書を楽しむ人もおられましたよ。
京都御苑の見どころマップは環境省の京都御苑のサイト内より確認可能です。
https://www.env.go.jp/garden/kyotogyoen/1_intro/flower.html

■ 秋の京都御苑の紹介記事は
愛犬と京都、紅葉の京都御苑を散歩する
■ 春の京都御苑の紹介記事は
愛犬と京都、桜咲く京都御苑を散歩する

京都御苑:京都市上京区京都御苑3
最寄駅:
京阪電車 神宮丸太町駅 徒歩約18分(約1.4㎞)
京阪電車 出町柳駅 徒歩約17分(約1.4㎞)
地下鉄烏丸線 丸太町駅 徒歩約12分(約900m)
地下鉄烏丸線 今出川駅 徒歩約12分(約1.0㎞)
京都御苑のホームページへ

近くの「犬同伴OK!」のお店

THE GRAVY〈京都市上京区一条通小川東入ル〉

平日ランチも人気で、大きなハンバーガは目を引きます。スープとサラダもついたセットで、おススメです。

Cafe Chobitto〈京都市上京区信富町324-1〉

御所の南東に隣接してるので鴨川も近く、わんことの散歩途中のランチはおススメです。

ドッグサロン 菫〈京都市中京区押小路通柳馬場東入〉

外観からも、京町屋を連想する綺麗なお店。

ちょっと寄り道、おすすめショップ

虎屋菓寮 京都一条店〈京都市上京区一条通烏丸西入広橋殿町400〉

室町時代後期に京都で創業、御所の御用を努勤めてきた、京都の老舗和菓子店。

本田味噌本店〈京都市上京区室町通一条上る小島町558〉

創業は江戸時代天保元年。上質な大豆と糀、水を使ったまろやかな白味噌は絶品です。

澤井醤油本店〈京都市上京区中長者町通新町西入仲之町292〉

創業、明治十二年。「まるさわ」ぶらんどの醤油、手作りのもろみは酒の肴やもろきゅう、ご飯のお供に。

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