【愛犬とおでかけ】リードでOK!愛犬と南禅寺・水路閣をゆく
「愛犬と京都、紅葉の南禅寺を散歩する」でもご紹介した、京都市左京区の南禅寺を新緑の時期に再び訪れてみました。
華やかで鮮やかな紅葉に負けじと、新緑も陽の光を受けて輝いていましたよ。
南禅寺三門
知恩院三門、東本願寺御影堂門とともに、京都三大門のひとつに数えられる南禅寺の三門です。
開創当時のものは1295年(永仁3年)に創立され、応安年間に新三門へと改装されたものの1447年(文安4年)の火災で焼失しました。
現在の三門は1628年(寛永5年)、徳川家の重臣として家康に仕えた藤堂高虎が大坂夏の陣で戦死した一門の武士たちの冥福を祈るために寄進したものとのことです。
1899年(明治32年)に国の重要文化財に指定されています。
境内の庭園(三門付近)
三門を超えると一面の苔むしたお庭が広がり、新緑の楓の枝葉の間からさし込む木漏れ日が素敵な空間を演出していました。
法堂
法堂(はっとう)は、南禅寺の法式行事や公式の法要が執り行われる、南禅寺の中心となる建物です。
創建当時のものは、応仁、文明の乱で焼失しましたが、文明11年(1479年)頃に復興されました。
その後、慶長11年(1606年)に豊臣秀頼の寄進により大改築されましたが、その建物も明治26年(1893年)に焼失しました。
現在の法堂は明治42年(1909年)に再建されたもので、本尊の釈迦如来と脇侍の文殊・普賢菩薩が安置されています。
水路閣(琵琶湖疎水)
南禅寺の境内を通る赤煉瓦造りのアーチ橋である水路閣は、琵琶湖から京都市内に向けて引かれた琵琶湖疏水の水路の一部で古代ローマ時代の水道橋を思わせるような優雅なデザインです。
近年ではサスペンスドラマにも度々登場し、フォトスポットとしても大人気の名所ですので、ご存じの方も多いかと思います。
なお、この琵琶湖疏水の落差を利用した水力発電によって、1895年(明治28年)に、日本初の路面電車(京電)が運行を開始しています。
金地院
南禅寺の塔頭の一つである金地院(こんちいん)は、室町時代に創建され、江戸幕府の法律外交を担った僧・以心崇伝によって現在地に移された後、五山十刹以下の禅寺を統括する最高機関となった寺院です。
国の特別名勝に指定される「鶴亀の庭」は、小堀遠州の作であり(遠州作と言われる庭は多いのですが、唯一その資料が残されています)、安土桃山時代の風格を備えた江戸初期の代表的枯山水庭園として知られています。
また、国宝の紙本墨画渓陰小築図(けいいんしょうちくず)をはじめ、多くの国宝・重要文化財を有しています。
東照宮(金地院境内)
「徳川実紀」によれば、徳川家康は駿府城での臨終の際、自らの廊所として、久能山、日光、そして南禅寺金地院(こんちいん)の3ヵ所とするよう遺言しています。
徳川の治世には数多くの東照宮が全国に創建されていますが、この金地院東照宮は遺言に残された「由緒正しい東照宮」ということになります。
国の重要文化財に指定される社殿は、三代将軍徳川家光による日光東照宮社殿群の造替(1636年)に先立ち、1628年(寛永5年)に造営されているので、建物自体としてはこの東照宮の方が古いことになりますね。
京都唯一の権現造りで日光東照宮と同様の鮮やかな彩色が施されています。
春の桜、初夏の青もみじ、秋の紅葉など季節の風情と名庭、そして多くの文化財といった見どころが豊富な南禅寺ですが、わんこもリード着用で一緒に散歩できるのは本当に嬉しいですね。
付近には、琵琶湖疏水のインクラインや岡崎公園などもあります。もし、時間があったら足を伸ばしてみてはいかがでしょうか。
秋の南禅寺は
愛犬と京都、紅葉の南禅寺を散歩する
南禅寺:京都市左京区南禅寺福地町86 |
最寄駅: 地下鉄東西線 蹴上駅 徒歩約12分(約900m) |
南禅寺のホームページへ |
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